数字を読む前に知っておくこと
健康診断の結果票や家で使う測定器の数字を見ると、まず高いのか低いのかが気になります。けれども血圧も血糖も一日のうちに何度も上下する値なので、一度の数字だけで良し悪しを判断するのは難しいものです。診断は、医療者が何度かの測定やほかの検査、その人の状況をあわせて見て下すものです。この記事は数字が何を指すのか、どう測れば信頼できるのかを扱い、正常や注意の具体的な基準は、保健当局や関連学会などの公的な案内で確認することを前提にしています。
健康診断の結果票や家庭用の測定器に出る血圧・血糖の数字の意味、正しい測り方、よくある誤解をまとめました。数値の解釈と診断は医療者に任せます。
健康診断の結果票や家で使う測定器の数字を見ると、まず高いのか低いのかが気になります。けれども血圧も血糖も一日のうちに何度も上下する値なので、一度の数字だけで良し悪しを判断するのは難しいものです。診断は、医療者が何度かの測定やほかの検査、その人の状況をあわせて見て下すものです。この記事は数字が何を指すのか、どう測れば信頼できるのかを扱い、正常や注意の具体的な基準は、保健当局や関連学会などの公的な案内で確認することを前提にしています。
血圧はふつう二つの数字を斜線でつないで書き、単位は水銀柱ミリメートルです。前の大きい数字は、心臓が縮んで血液を送り出すときに血管にかかる圧力である収縮期血圧、後ろの小さい数字は、心臓がゆるんで次の拍動を待つときの圧力である拡張期血圧です。測定器に一緒に表示される脈拍数は1分間に心臓が打った回数で、血圧とは別の値です。二つのうち片方だけが高く出ることもあるので、両方を記録しておきます。
血糖は血液中のブドウ糖の濃さで、日本ではふつうミリグラム毎デシリットルの単位で表します。いつ測ったかによって意味が変わるため、同じ人でも測るタイミングによって数字が大きく違うことがあります。
同じ人でも、測り方によって数字はかなり変わります。測る前の30分ほどはコーヒー、たばこ、運動を避け、先にトイレを済ませてから、背もたれに寄りかかって座り数分休みます。腕は机にのせてカフが心臓の高さにくるようにし、素肌か薄い服の上に巻きます。脚を組んだり話したりしながら測ると数字が変わることがあります。1〜2分あけて2回ほど測り、朝起きたあとと夜のように決めた時間に続けて記録すると、流れが見やすくなります。カフが腕の太さに合っているかも確認しましょう。
病院で測ると緊張のせいで家より血圧が高く出る人もいれば、逆に病院では問題ないのに家や職場で高い人もいます。そのため医療者が家庭血圧の記録をあわせて見たいと言うことがよくあります。睡眠不足、痛み、寒さ、ストレス、塩辛い食事やお酒も、血圧を一時的に上げることがあります。血糖は食事の量と種類、食べてからの時間、活動量、かぜなどの体調によって変わります。一度高く出たからと驚くより、条件をそろえて測り直し、記録を積み重ねることが先です。
記録は日付と時間、数字、そのときの状況を一緒に書いてこそ役に立ちます。血圧なら二つの数字と脈拍、血糖なら空腹時か食後何時間かを書き、よく眠れなかった、薬を飲んだといったメモを添えます。受診のときにこの記録を持っていけば、診察室で一度測った数字よりずっと多くの情報を伝えられます。測定器の数字がおかしいと感じたら、受診時に測定器を持参して病院の測定値と比べてみる方法もあります。
症状がないから大丈夫と考える人は多いのですが、血圧や血糖が高くても長いあいだ何も感じないことはよくあります。だからこそ定期的な健診が大切です。ネットで見た基準表に数字を当てはめて自分で結論を出すのも避けましょう。年齢や持病、妊娠の有無などによって、医療者が考える目標が違うことがあります。すでに治療を受けているなら、数字がよくなったからと薬を勝手に減らしたりやめたりせず、逆に下がらないからと量を増やしたりもせず、担当の医療者に相談します。健診で再検査や追加の検査をすすめられたら、先延ばしにしないことが大切です。
胸の痛みや圧迫感、突然の激しい頭痛、片側の手足の力が抜ける、ろれつが回らない、急に見えにくくなるといった症状があれば、数字に関係なくすぐに救急車(119番)を呼んでください。血糖の治療中に冷や汗、手のふるえ、強い空腹感、めまいや意識がぼんやりする感じが出たら、担当の医療者から教わった対処法に従い、悪化するようなら救急の助けを求めます。この記事は一般的な健康情報であり、診断や治療の代わりにはなりません。数値が心配な場合は医療機関に相談してください。
ボタンを押すと、そのエンジンでこのキーワードを検索します